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2021/10/22 17:20

10月20日の窯出しの朝、「今度こそうまく焼けていますように。」と願いながら窯の扉を開けました。
この日は虎の絵皿のWEB用写真撮影の日でした。前回の焼成では釉薬が薄かった為、染付の部分が焦げてしまっていました。
なので、今回は失敗は許されません。
扉を開くと同時に、窯に閉じ込められていた熱々の熱気が一気に吹き出します。心地良い暖かさでした。今週からグッと気温が下がりましたもんね。冬並みです。

肝心の焼き上がりはというと…。成功していました!
と言う訳で、写真撮影も無事に行えて、本日、晴れて干支絵皿の商品ページが公開されました。
今回、「掛け分け」という技法を、私もwaniとしても初めて導入してみました。いかがでしょうか?



そして、今日のブログはこの絵皿完成までの経緯を書いていこうと思います。

当初の計画では染付で豆皿を作る予定でした。周りの文様を何にするか、虎のおじさんに何をさせるか、背景はどうするか、本を参考にしたり…等、話し合いとサンプル作りを繰り返しました。






これはこれで渋い。たくあんが似合いそうなお皿。と個人的に思いました。


サンプル作りを繰り返していると、「掛け分け」はどうか?と健一郎さんとミリアムさんのお二人からアイデアが出ました。

「掛け分け」とはなんぞや?
分からなかったので、「柴田コレクション」(有田町にある九州陶磁器文化館内の1コーナー。展示物の量がすごい。略して柴コレ)の図録を見せて説明してもらいました。

なるほど、絵の部分に透明釉を乗せて、その背景に青磁(この写真では青緑のような釉薬)を掛けて、別々になっているから「掛け分け」なのか。すごいな。…ってこれをやろうとしている!できるのか?未知の技法に不安になりました。

早速サンプル作り。割れた素焼きの陶片に、私が虎おじさんを描きます。次の工程はwaniでも初めての事なので、健一郎さんとミリアムさんのお二人にバトンタッチ。
そして出来上がったのがこちら。

おおー。渋い。染付とまた違った雰囲気になりました。
これはこれで良いのだけれど、優しい染付のタッチにしていこうと言うことで豆皿でサンプル作りをしました。
すると


虎ちゃんが焦げてしまいました!!何て事だ。
これを2回程繰り返し、暗雲が立ち込めた日もありました。

桐箱が先に完成しているというフライング気味の状況になっている中、最後のチャンス。
10月20日の窯出しを迎えた訳です。(本当に計ったようなタイミング。)


6月からこの絵皿の計画がスタートしました。
冬の販売だし大丈夫だと思っていましたが、そんなことは無かったですね。と勉強になった今回のプロジェクトでした。

ここまでの商品ができたのも、色々な方の協力・アドバイスがあって為し得た事だと思います。
studio waniとしての「良い物を作りたい」というエッセンスが十分に入っている作品です。
是非、お手に取って確かめていただきたいです。
と一丁前に書きましたが、まだまだ未熟者。この経験を活かしてこれからも物作りをしていきたいです。

来年はウサギです。
どうぞよろしくお願いいたします。